山に行きたかった
山に行きたい。
業務を終え、ふと思い立った。
長かった梅雨が終わり、真夏日が続く今日この頃。都市で夏を感じさせるものといえばアスファルトから立ち上る陽炎、ショップの季節限定商品、道路の照り返し。
退屈だ。
私の周りにはいつも自然があった。鳥の声、草花の芳醇な香り、木々のざわめき、アンタレスの真紅の輝き……。
だから遠くから蝉の声が微かに聞こえてくる程度の自然の影が薄い都会で、私が山を求めたのは不思議なことではなかった。
ということで今日行こうと思う山はこちら!!!!!
川苔山
東京都西多摩郡多摩町にある標高1,363mほどの山だそうです。(Wikipedia見て)
私は基本ノリで決めるので、今回この山にしようとしたのもGoogle画像でいい感じじゃん!と思ったからです。
ということで
奥多摩駅到着!!!!!(pm10時)
ちょっと家を出るのが遅すぎたかなと思った。(大体家から3時間かかった。)
三連休ということもあって乗車率は80%くらい。多分山登りの人と川遊びの人が混じっていて、皆楽しそう。
バスに乗ろうか迷ったが、せっかくなので徒歩で目的地まで行くことにした。
下を流れる川の清涼がここまで届いてきて心地いい。
下で家族連れがキャッキャしてて私の心もウフフ。
こういう自然と人工のアンバランスさは好き。
道祖神でしょうか。
徒歩はこうした小さな発見をしやすいので良い。車だとスルーしてしまうようなものを立ち止まってじっくり見ることができる。
これは!!!
まずいんじゃあないのかぁ??
だがここまでで約半分くらい歩いた(2kmくらい)から、せっかくなので近くまで行ってどうなっているのか見てみることにした。
途中、釣りをしている人もいていいね~~~って思った。
蝉の鳴き声めっちゃするし、種類も多いので暑くてももうノリのノリ。
そうこうしているうちに目的地の入り口付近に……。
あッ!!!!
完全に封鎖されていました。
入ることすらかないませんでしたね。
ウケる。
さて、どうしようかとGoogleで手ごろな山とか何かを探していると。
3kmほど先に廃村がある!(画像は奥多摩駅からのトータル距離)
廃村には行ったことがない!
よし行こう!!
ということでさらに道を往き廃村を目指す。といっても舗装道路を往くだけなのでそこまで意気込むことではない。
ここを超えたところに廃村まで行ける道があるはず。
ゼァ!!!!!!!
…………
☻
こうなったら道路の行けるところまで歩いてやる!!
まさか両方ともいけないとは思わなかった。
みんな、こうなりたくなかったら下調べしていこうね♡(私は楽しいから良いですが)
さて歩くこと数十分。
なんかあった。
倉沢のヒノキ。
ヒノキがあるらしい。
今日の感じから本当に大丈夫か不安になってくる。
頑張って登ったのにここから先登れませんってあったら悲しいぞ。
足元がぬかるんでいるし、上から蜘蛛が落ちてくる。猿の声も聞こえる。
山。
思わずドラミングしてしまうほどにテンション上がった。
でもマスクつけて登るとめちゃくちゃしんどい。
大体30分くらい登ったくらいだっただろうか、目的地にたどり着いた。
おお。
いいね!!!!!!
完全に求めていたものがあった。
巨大なヒノキ、良いじゃん。
登った甲斐がありました☻
可愛い。
20分くらいで下山。(山ではない。)
めちゃ汗だくになったけど爽快だった。
元の道に引き返し、また歩き始める。
大体20分くらいしてトンネルにぶち当たった。(写真撮っておけばよかった)
歩行者通路があって、向かいから人が来ていたから臆せず進む。トンネルって意外と涼しいんだね。
なんか文章書くの下手になった気がする。(唐突な気づき)
トンネルを抜けると、そこはなんか、山?wでした。
地味に雲行きが怪しい。
すぐに住宅地に入り、何かあるかなと見たら
「日原鍾乳洞 この先2キロ」の看板があった。
鍾乳洞……。
よっしゃいったろ!
ここまでで大体5km。
さらに2kmも歩くのは気が引けたがここから先はバスが通らないというので致し方ない。(奥多摩駅からバスに乗っておけばよかったなんて言ってはいけない)
住宅地を抜けるとすぐ勾配のある一車線の狭い道に。左が崖、右が落石防止のネットがある岩山。道すがら土木作業員の方が休憩を取っていて、一人が擬音を発しながら何か作っていて面白かった。
ぬるりと歩くこと30分。
この看板、来た道と逆向きに設置されているのでちょっとだけ注意。車で来た人向きの看板だ。
いい感じですね。
大人800円という値段もお手ごろでいい。
さあ、中に入ろう……。
…………。
いやさっむ!!!
あまりの冷気に一回外出たわ。
汗だくの身体に10°くらいの冷気は身体に悪すぎる。
厚めのパーカーがあると楽かもしれない。
一旦整えて、リトライ。
足元に明かりがあるから進むのには苦労しなかった。上から滴る地下水が頭に当たって冷たい。
かがまないと入れないところもあって、岩の中を進んでいる感覚がじかに感じられる。職場も岩に囲まれないかな。
進みながら、名前の付いたスポットを見たりして進む。
ここ本当にすごい。
数百メートルはあると思われる広大な空間が狭い岩穴を通った先にあるというのは非常に神秘的で、自然の雄大さを感じる。
おのずと『地底旅行』が思い出されて、このさらに奥に未だ発見されていない地下世界があるのではないかと空想に馳せてしまう。
それくらい自然の強大な力を間近で感じることのできる場所、それが洞窟。
などなど、自然を肌で感じながら約一時間ほどで鍾乳洞から出てきた。
外から出るなり暑さを感じるのも一つの良さかもしれないと思った。
というわけで以上、山登りと見せかけた日原鍾乳洞のレポートでした。
その後帰り道で道路が渋滞、車でくすぶっていた兄ちゃんと話したりしたけど、そこは残念ながら省略。事故らずに帰れているといいな。(渋滞を抜け出したところまでは見届けた。)
私見として、鍾乳洞は夏に行った方がいいなと思いました。中は寒いくらい涼しいから、冬だと大変。夏の水遊びのような感覚で鍾乳洞に行くのもいいと思います。
というか、こういった感動は写真だと伝わりにくいのでぜひ行ってみてほしいなと思います。(そういう理由で今回鍾乳洞の写真はあえて少なめにしました。)
鍾乳洞。
楽しい!!
そんなこんなで山に行くつもりだったが鍾乳洞にいくという流れだったけど、いろんな発見があった休日でした。
夏はまだ、始まったばかり!!